人間にとっての最重要事
人間にとって唯一の必要なことは、現在人間が発している想念を直視して、それが宇宙の原理といかに異なっているかを調べることです。
人間が宇宙の原理を受け入れることがいかに困難であるかをわれわれは知っていますし、また人間と宇宙の原理とのあいだには大きな相違があることもわかっています。
だから人間は完全さを求めようとするのです。おだやかな意識による感じが完全さの表れとして依然として存在しているからです。
人間が宇宙の原理にたいして異物となっていても、人間はどこかに完全さがあると感じています。
その”感じ”が人間を完成の方向へ引っ張るのです。
しかし最も安易な道を選ぼうとしてはこの状態に達することはできないでしょう。
このことは長い時代を通じて証明されています。
ただわずかにあちこちで少数の人が正しい道を歩んでいて、大衆の妨害に屈しないで信念をつらぬいています。
久保田八郎 訳「レクチャー9●宇宙的細胞と肉体細胞の活動」より
人が唯一行なうべき事は、現在自分が抱いている想念を観察し、それが宇宙の原理から如何にかけ離れているか観察する事です。
そして、宇宙の原理と人間の間にある大きな違いを知れば、宇宙の原理を受け入れる事が如何に困難か分かります。
故に、我々は完全さを探し求めている自分を感じるのです。何故なら、穏やかな意識によるフィーリングが完全な表現として依然として存在しているからです。
そして、宇宙の原理に対し人は異質な存在に変化し始めながらもどこかに完全なものが存在すると感じているのです。
そして、このフィーリングが人間を完全さの方向へと導くのです。
しかし、障害のない安全な道を通ってこの状態に到達する事は出来ません。
どの時代においてもこの事は証明されてきました。
大衆の意見に同調せず自分の意志で正しい道を歩んで来た人はごく僅かです。
篠芳史 監訳「第九課 宇宙的な細胞と世俗的な細胞の活動」より
SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE in "LESSON NINE Cosmic And Carnal Cell Activity"