しかもこの記憶の運び手(分子)は最も残酷といえるものから最高に至るまでの生命界のあらゆる面の記録を持っています。
これがときとして二元性の起こってくる理由です。
あなたはある人を深く愛しながら、しかもその人を傷つけることがあるでしょう。
この矛盾は低い性質および高い性質の各記憶細胞によって起こります。
もしわれわれが自分の自我について何かを知っていれば、互いに関連し合うこの二つの記憶細胞を調和させるところですが、普通はそうしないで両極端に分けて、いずれか一方を支持しようとします。
こうした理解力の不足が謎や考え違いを起こす原因となっています。
人間はみな同じ存在ですから、他人を傷つければ自分を傷つけることになります。
これはわれわれの心がすぐれた触媒作用をなすように訓練されていないためです。
これは心が生命の存在理由を知っているときにのみなされるのです。
久保田八郎 訳「レクチャー4●万物の相互関係」より
そして、記憶を伝達する分子群は、いわゆる最も残酷なものから最高度なもの迄、生命のあらゆる分野の記録を保っています。
そこで矛盾が生じる場合が有ります。
あなたはある人を深く愛しているにも関わらず、その人を傷つける場合があるかもしれません。
この葛藤は、低次の性質を記憶する細胞と高次な性質を記憶する細胞によって生じるものです。
我々が自分についていくらかでも理解しているなら、どちらか一方を支持するような極端な態度ではなく、高次・低次双方の記憶を関連させ併用するでしょう。
ところが、これを十分に理解していない為に、神秘と誤解が生まれます。
我々は皆、同じ存在ですから、他人を傷つける時は自分を傷つける事になります。
この様な行為に及ぶのは、マインドが他と接触する際、適切に反応する訓練を受けてこなかった為です。
生命の存在理由を知る時に、マインドは正しく反応する事が出来るのです。
篠芳史 監訳「第四課 万物の相互関係」より
SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE in "LESSON FOUR The Relationship Of All Creation"