偉大なバーバンクのテレパシー
あらゆる自然物はさまざまの度合いに英知を表しています。なぜなら自己が創造された目的を表現しない物はなく、そのような砂一粒といえども存在しないからです。砂は人間よりも巧みにそれを表現しています。
ほっそりとした若枝が最初は草の葉として、宇宙の力を応用し、それを指導する英知に従いながら硬い土地の中から出てきます。
しかし人間が硬い土地の中へそのままもぐり込むことは困難です。
人間は現在持っている知能のすべてをもってしても、リンゴその他の果実がどのようにして一つの花からそんなに成熟するかに関する正確な解答を出すことはできません。
このことは人間の知能が高いとは言っても、創造主である自然界に現れている物にくらべれば、まだとるに足りないものであることを示しています。
ルーザー・バーバンク(訳注=一八四九−一九二六年。アメリカの植物改良家。ジャガイモ、トマト、ブドウなどのほか多数の新種を作り出した)は、いみじくも次のように言っています。「自然が私に植物改良の知識を与えてくれたのである」
また彼は創造主とともに働き、創造物を通じて創造主と直面したとも述べています(訳注=このような発言のために神に対する冒涜者として教会関係者から非難された。彼は人間のテレパシー能力を信じ、自分でもその能力を発揮して、植物とテレパシーによる会話を行なっていたという)。
久保田八郎 訳「レクチャー3●宇宙の法則の応用」より
自然は全て様々な段階において英知を表現しています。たとえ砂一粒でも、創造された目的を表現しないものは無く、むしろ人間よりもよく表現しています。
後に柔らかい若木に育つ一枚の草の葉が、堅い地表を割って出るとします。この時、草の葉は宇宙の力を応用し指令を与える英知に従います。
人間の力では堅い地表を割って芽を出す事は難しいでしょう。
現在我々の知識を総動員しても、リンゴ等の果実が如何にして花から実を結ぶのか正確に答える事の出来る人はいません。
これは、人間の知性が如何に高いとはいえ、自然の中に表現されるもの、すなわち創造主の表現したものには及ばない事を表わしています。
ルーサー・バーバンクはこれを的確に表現しています。 − 植物の成長を如何に向上させるか、その知識を与えてくれたのは自然である − と。
バーバンクはまた − 創造主と共に働く事で創造物を通して創造主に直面した − と述べています。
篠芳史 監訳「第三課 宇宙の法則の応用」より
SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE in "LESSON THREE The Application of Cosmic Law"