人間は真の教師すなわち万物の意識の指導のもとへ帰るまでは、現在耐え忍んでいる骨折り仕事や自分を巻き込んでいる混乱などから絶対に解放されません。
われわれはその指導者の現れの中に生きており、その一部であるのです。
右のことをわれわれにもたらすものは祈りやマントラや瞑想などではありません(訳注=マントラとはヒンドゥー教の祈祷)。
心という結果に頼らないで、原因としての完全な意識的実体に生まれかわることによってもたらされるのです。
言いかえればわれわれは学習の過程を逆転させる必要があるのです。
心のエゴとして心で気づくかわりに、過去に心が心自体に気づいていたように、今度は心が意識に気づくようにならねばなりません。
意識的な知覚力こそ心にとって知識の貯蔵庫の錠をはずすカギであるのです。
それは創造主と創造物のあいだをつなぐ輪です。
久保田八郎 訳「レクチャー3●宇宙の法則の応用」より
真の指導者、すなわち万物に内在する意識による指令の下に戻るまでは、人間は、現在耐えながら続けている労働や混乱の中から解放される事はありません。
人間は意識の中に生き、意識の現れの一部なのです。
祈祷師や呪文・瞑想が我々を解放してくれる事はないでしょう。
しかし、心という結果の代わりに因からなる完全な意識ある存在へ再生する事で達成出来るのです。
言い換えれば、学びの過程を我々は逆転させる必要があります。
マインドのエゴを用いて心で物事を理解するのではなく − 過去においてそうであった様にマインドからなるエゴが意識を気づく必要があるのです。
何故なら、意識により気づく事がマインドに知恵の宝庫の扉を開かせる為の鍵となり、
創造主とその創造物を結ぶ経路となるからです。
篠芳史 監訳「第三課 宇宙の法則の応用」より
SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE in "LESSON THREE The Application of Cosmic Law"